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SNSって、結局どう評価すればいいの? お金、かけるべき?

SNSって、結局どう評価すればいいの? お金、かけるべき?

Nov 2, 2026 · @hal

フォロワーは増えた。いいねもそこそこつく。……で、売上は? たぶん、SNSをやってる会社の半分くらいは、この問いの前でちょっと固まってるんじゃないでしょうか。SNSはどう評価すればいいのか。お金はかけるべきなのか。いろんな記事や調査を読み漁ってたどり着いた答えは、わりとシンプルでした。「SNSは、だいたいどんな商売にも効く。でも、使い方を間違えると普通にこける。そして、けちるとだいたいこける」。今回はその話を、コーヒー片手にゆるっとどうぞ。

「フォロワー1,000人いきました!」「……で?」

この会話、どこの会社でも一度はあったんじゃないかと思うんですよ。

SNS担当の人は、毎日ちゃんと投稿して、ハッシュタグも考えて、コメントにも返信してる。フォロワーもじわじわ増えてる。でも、上司や社長に「で、それで何が増えたの?」って聞かれると、うまく答えられない。で、そのうち「SNSって、やっぱりうちには意味ないんじゃない?」って話になって、予算が削られ、担当者は兼務になり、投稿が減って、本当に効果がなくなる。……この流れ、なんか見覚えありませんか?

でも、これってSNSが効かないんじゃなくて、「何をもって成功とするか」を決めないまま始めちゃったことが、だいたいの原因なんですよね。地図を持たずに旅に出て、「この旅、意味あった?」って悩んでるようなもの。そりゃわからないですよ(笑)。

だから今回は、ちょっと順番を入れ替えて考えてみます。まずSNSってそもそもどんな商売に効くのか。次に、どう評価すればいいのか。そして、なぜ失敗するのか、お金はどう考えればいいのか。

SNSは、だいたいどんな商売にも効く

「SNSって、カフェとかアパレルとか、映える商品がある会社のものでしょ?」。これ、よく聞きます。でも実際には、BtoCでもBtoBでも、かなり幅広い商売で効きます。ただし、「何に効かせるか」は業種によって全然違うんですよね。

BtoCなら、「知ってもらう」と「口コミ」

お店や商品を知ってもらう。新商品やセールを知らせる。そして一番大きいのが、お客さん自身に語ってもらうこと。企業が自分で「うちの商品、最高です!」って言うより、実際に使った人の「これ良かったよ」のほうが、ずっと信用される。だからSNSは、口コミ(UGC:お客さんが作ってくれる投稿)を生む場所として、めちゃくちゃ相性がいいんです。

たとえば、お客さんの投稿をストーリーズで紹介する。独自のハッシュタグを用意して、「投稿するときはタグ付けてね」とお願いする。人に教えたくなる豆知識や、ビフォーアフターを発信する。地味だけど、こういう積み重ねが、フォロワーの外側にまで情報を運んでくれます。

お店を持ってる商売なら、SNSと一緒に「近くにいる人」へ届ける広告も相性抜群です。このあたりはこちらで。

BtoBなら、「信頼」と「採用」

じゃあ、法人向けの商売は? これが、意外と効くんですよ。

BtoBって、会う前に「この会社、大丈夫かな」を確かめられることが多い。そのときに、導入事例やお客さんの声、セミナー参加者の感想、現場の様子なんかがコツコツ発信されてると、「ちゃんとしてそう」って思ってもらえる。媒体も、若い世代向けならInstagramやTikTok、ビジネス層ならLinkedInやX、みたいに相手に合わせて選べばいい。

あと、意外と見落とされがちなのが「採用」。町工場を経営してる方がnoteで書いてた話がすごく印象的で、職人さんの経験、不良の原因を突き止めて直した過程、お客さんの設備トラブルをどう解決したか……そういう「現場にしかない一次情報」こそが価値になる、と。それって、お客さんへの信頼にもなるし、「ここで働きたい」って思う人への一番の求人票にもなるんですよね。

採用でSNSをどう活かすか、そもそも採用をどう考えるかは、このへんも参考にどうぞ。

つまりSNSは、「売るための道具」だけじゃなく、「信頼を貯める場所」でもある。そう考えると、効かない業種のほうがむしろ少ないんじゃないかな。

ちなみに、「信頼」や「意味」がどう値段や売上に変わるのかは、こちらのコラムでがっつり書いてます。

じゃあ、どう評価する? 「ゴールから逆算」が全部

いろんな記事を読んでみて、どの専門家も口をそろえて言ってたのがこれ。

まず「最終的に何を増やしたいのか」を決めて、そこから逆算して見る数字を決める。

ちょっと専門的に言うと、最終目標がKGI(売上、問い合わせ数、採用数とか)。そこにたどり着くまでの途中の数字がKPI。KGIをてっぺんにして、その下にKPIを枝分かれさせた「KPIツリー」を作っておくと、「この投稿はどの枝を伸ばすためのもの?」が一目でわかるようになります。

「売上を掛け算に分解して、動かせるところから手を打つ」という考え方は、こちらも併せてどうぞ。

ここで大事なのが、「手段の数字」を「ゴール」にしちゃわないこと。「リポスト5,000回!」はそれ自体が目的じゃなくて、その先にある何かのためのもの。ここを取り違えると、「バズったけど何も起きなかった」が生まれます。

目的ごとに、見る数字は全然違う

ここでひとつ注意。ふだんの投稿(オーガニック運用)とSNS広告では、そもそも見られる数字が違うんです。クリック率や「1件いくら」みたいな数字は広告の世界のもの。ふだんの運用で見るのは、こんな数字です。

目的見る数字ひとことで言うと
知ってもらう(認知)リーチ、インプレッション、フォロワー数と増減何人に、何回届いたか
好きになってもらう(関係づくり)エンゲージメント率、いいね、コメント、保存、シェアどれだけ反応してくれたか
話題にしてもらう(口コミ)メンション数、ハッシュタグ投稿数、お客さんの投稿(UGC)どれだけ語ってくれたか
信頼してもらう(BtoB)事例・現場投稿の保存数、プロフィールへのアクセス数、DMでの相談数。商談で「SNS見ました」と言われた数会う前に「ちゃんとしてそう」と思ってもらえたか
応募してもらう(採用)採用・社員紹介投稿のリーチと保存数、DMでの質問数。応募者のうち「SNSを見た」人の数働きたいと思ってもらえたか
お客さんを大事にする(サポート)お客さんの声、満足度、NPSどう思われてるか

信頼と採用は、SNSの管理画面の数字だけだと半分しか見えません。商談や面接のときに「うちのこと、どこで知りました?」「SNS見てくれました?」と一言聞いて数えておく。地味だけど、BtoBや採用のSNSを評価するには、これが一番確かなんです。

あと採用の場合、SNSで興味を持ってもらえても、最後に見られる求人票がいまいちだと応募にはつながりません。そこが心配な方はこちら。

式は、ひとつだけ覚えておけばOKです。

  • エンゲージメント率 = 反応の数 ÷ 届いた数 × 100

SNS広告を使うなら、ここから先も測れる

一方、お金をかけてSNS広告を出すと、広告管理画面で「どれだけクリックされたか」「いくらで成果になったか」まで見えるようになります。

  • CTR(クリック率) = クリック数 ÷ 表示回数 × 100(1万回表示されて100クリックなら1%)
  • CPA = 広告費 ÷ 成果の数(一件取るのにいくらかかったか)
  • ROAS = 広告経由の売上 ÷ 広告費(10万円使って50万円売れたら500%)

つまり、ふだんの運用は「届いたか、反応されたか、語られたか」を見るもの。「売れたか」まで測りたいなら、広告と組み合わせるか、このあと話す「サイト側で数える」仕組みが必要、というわけです。

SNS広告や検索広告の運用については、このあたりで詳しく書いています。

ちょっと通な見方:割り算の「分母」を変えてみる

個人的にいいなと思ったのが、エンゲージメント率の分母を「フォロワー数」にすると「ファンの熱量」が、「届いた人数」にすると「投稿そのものの魅力」がわかる、という話。同じ数字でも、割り方で見えるものが変わるんですよね。

あと、リールやショート動画なら、再生回数よりも「平均で何秒見られたか」「最後まで見られたか」「保存されたか」のほうが、中身の良し悪しはずっとわかります。フォロワーも、数だけじゃなく「質」。増えてるのに反応が減ってたら、ちょっと黄信号です。

「SNS経由で売れた」をちゃんと数える

で、一番大事なのがここ。SNSからサイトに来た人が、実際に買ったり問い合わせたりしたのか。これを数える仕組み(リンクに付ける目印のUTMパラメータ、Googleアナリティクス、Metaのピクセルなど)を先に入れておかないと、どれだけがんばっても「効いたかどうかわからない」まま。これ、意外と抜けてる会社が多いんですよ。

SNSから来てもらったあとの「受け皿」になるホームページの話と、そもそも「効いたかどうか」を測る話は、こちらもどうぞ。お店に来てもらう商売なら、「広告を見た人が実際に来店したか」まで測る方法もあります。

そして月に一度、「事実→考えたこと→次にやること」の3つで振り返る。うまくいかなかった投稿も、「なんでダメだったか」を共有する。数字を並べるだけのレポートだと、何も変わらないんですよね。

その前に。そもそも、ちゃんと「見られてる」?

ここまで「どう評価するか」の話をしてきたけど、実はその手前に、もっと根っこの問題があるんですよ。それは、そもそも見られてないってこと。

若い世代の人たちに「SNSを見るとき、どこを見てる?」を聞いて集計してみたんですけど、これがもう、なかなか容赦ない。しかも、ほぼ全員が同じことを言ってたんですよね。

「秒で飛ばす」のは、こういう投稿

  • リールなのに静止画:秒で飛ばす。
  • 好きなタレントが出てないリール:よほどのインパクト(きれい、おもしろい、とか)がない限り、やっぱり秒で飛ばす。
  • プロフィールの長文:読まない。

キーワードは、とにかくタイパ(タイムパフォーマンス)。そしてぱっと見がすべて。「ちゃんと読めば良さがわかる」じゃなくて、最初の一瞬で「おっ」と思わせられなかったら、そこで終わり。うーん、厳しい。でも、自分がスマホを見てるときも、正直そうだったりしませんか?

「使ってるところ」がないと、買う気にならない

これも印象的でした。

  • 商品だけの写真じゃなく、「着てる」「持ってる」「身につけてる」写真がないと、まったく買う気にならない。
  • 気になる商品が、自分の持ち物や家に合うかどうかを知りたい。だからとにかく、「どう使うか」を見せてほしい。

つまり、見てるのは商品そのものより、「それを使ってる自分」が想像できるかどうかなんですよね。これ、前半で話した「口コミ」や「お客さんの投稿」が効く理由ともつながってて、実際に使ってる人の写真って、それだけで「使い方の見本」になるんです。

プロフィールまわりは、意外と厳しくチェックされてる

  • ストーリーズハイライトの表紙が、投稿の写真そのまま:「終わってる」。まず見ない。
  • ハイライトの下の文字が6文字に収まってない:「やめて、気持ち悪い」。

……ここまで言われると、ちょっと笑っちゃいましたが(笑)、でもこれ、めちゃくちゃ大事なサインだと思うんです。プロフィールやハイライトは、お店で言えば「店の入口」みたいなもの。そこが雑だと、中に入る前に帰られちゃうんですよね。細かいところまで整えてるかどうかを、若い人たちはちゃんと見てる。

「探す」のは検索じゃなくて、Pinterest

もうひとつ、みんなが言ってたのがこれ。何かを探すときは、まずPinterestの写真で「好きな雰囲気」を探すんだそうです。文字で検索するより先に、写真で「こういうのがいいな」を見つける。つまり、写真の雰囲気そのものが、入り口になってるんですね。

これができてないと、評価する以前の話

まとめると、こうです。

ぱっと見で「おっ」と思わせる。使ってるところを見せる。入口(プロフィールやハイライト)を整える。

これができてない時点で、そもそも見られてないと思ったほうがいい。リーチが伸びない、反応が少ない、と悩む前に、まずは自分たちのアカウントを「初めて見る若い人の目」で眺めてみてください。たぶん、直せるところがいくつも見つかるはずです。

ちなみに、上の表で話した「保存数」や「平均で何秒見られたか」は、まさにこの「秒で飛ばされてないか」「使い方を見て保存したくなったか」を確かめる数字でもあるんですよね。

でも、使い方を間違えると、普通にこける

SNSはいろんな商売に効く。これは本当。でも、失敗してる会社も実際たくさんある。じゃあ何が違うのか。よくある失敗を並べてみると、だいたいこの5つに集約されます。

1. 宣伝ばっかりしてる

「新商品でました!」「セール中!」「見学会やります!」。……うん、友達にこういう人いたら、たぶんそっとミュートしますよね(笑)。SNSは「会話の場所」なので、宣伝一辺倒だと、みんな離れていく。役立つこと、楽しいこと、人に教えたくなることを、ちゃんと混ぜるのが大事です。

2. フォロワー数だけ追いかけてる

フォロワーを増やすためだけのプレゼント企画で、一気に1万人。でもその大半が「当たればいい人」で、終わったら誰も反応しない。数字は立派なのに、売上にも問い合わせにもつながらない。これがさっきの「手段がゴールになっちゃう」の典型例です。

3. ターゲットと媒体が合ってない

法人の意思決定者に届けたいのに、TikTokでダンスしてる(いや、それがハマることもあるけど)。媒体ごとに使ってる人も、楽しみ方も全然違うので、「流行ってるから」で選ぶと、だいたい空振りします。

4. 続かない、ブレる

最初の3ヶ月は毎日投稿。でも担当者が忙しくなって週一になり、月一になり、気づけば半年放置。しかも担当が変わるたびに口調も写真の雰囲気も変わる。これだと、フォロワーからすると「何のアカウントだっけ?」になっちゃう。SNSって、続けて初めて効いてくるものなんですよね。

5. 口コミや炎上を放っておく

悪い口コミやコメントを放置する。広告で期待をあおりすぎて、実物とのギャップでがっかりさせる。企画が予想外の方向に拡散して炎上する。SNSは良い評判が広がるのも速いけど、悪い評判はもっと速い。だから、反応をちゃんと見てて、何かあったらすぐ、誠実に対応できる体制が必要です。

……で、この5つを並べてみると、ちょっと気づくことがあるんですよ。ほとんどが、「人と時間とお金が足りてない」ことが根っこにある。続かないのも、宣伝ばかりになるのも、炎上に気づかないのも、だいたい「担当者が兼務で手が回ってない」からなんですよね。

お金はかけるべき? けちると、だいたいこける

「SNSって無料で始められるんでしょ?」。そう、アカウントを作るのはタダです。でも、ここが一番の落とし穴だと思うんですよ。

実際には、企画を考える、写真を撮る、動画を編集する、文章を書く、コメントに返す、数字を見て振り返る……って、めちゃくちゃ手間がかかる。つまり、お金を払わない代わりに、社員さんの時間という「見えないコスト」をずっと払ってるんですよね。

実際、Instagramを運用してる企業の担当者に「一番の悩み」を聞いた調査では、「担当者のリソース不足」が41%でダントツの1位。次が「自社でクリエイティブがうまく作れない」の20%でした(on the bakery、2024年・46社)。やっぱりみんな、「手が足りない」んですよね。

外注すると、いくらくらい?

SNS運用を外に頼む場合の相場は、だいたいこんな感じです。

頼む範囲月額の目安
投稿の代行だけ5万〜15万円
運用まるごと(戦略・企画・投稿・分析・改善)20万〜50万円
広告やインフルエンサー施策も含めた戦略込み50万円〜

これに初期費用(0〜30万円くらい)や、動画制作費が乗ってくることも。「うわ、意外と高い」と思いました? でも、社員さんを一人、SNS専任で置くコストと比べると、実はそんなに変わらないか、むしろ安いことも多いんですよね。

安い外注でこける「3つの理由」

じゃあ、とにかく一番安いところに頼めばいいかというと、これがそうでもない。安い代行で成果が出にくい理由は、だいたいこの3つです。

  1. 投稿すること自体が目的になる:担当者がたくさんの案件を抱えてて、数をこなすので精一杯。反応を見て直す余裕がない。
  2. 業界や商品への理解が浅い:ヒアリングもそこそこに、テンプレっぽい投稿が並ぶ。これだと、フォローする理由が生まれない。
  3. レポートが数字の羅列だけ:「今月のインプレッションは……」で終わりで、なんでそうなったかも、次に何をするかも書いてない。

これ、さっきの「失敗の5つ」とほぼ同じなんですよね。つまり、社内でけちっても、外注でけちっても、結局同じところでつまずく。

「どうせやるなら」の考え方

もうひとつ大事なのが、時間。一般的に、SNS運用は成果が出るまで3〜6ヶ月くらい続ける必要があると言われています。一番もったいないのは、「ちょっとだけお金をかけて、2ヶ月で「効果ないな」とやめる」パターン。これ、かけたお金がまるっと無駄になるんですよね。

だから、お金の考え方はこう。

  • 少ない予算で全部やるより、やることを絞ってちゃんとお金をかける(1媒体に絞る、とか)
  • 最初から半年は続ける前提で、予算を組む
  • 「いくら使って、いくら戻ってきたか」を測れる仕組みにも、ちゃんとお金を使う

それと、もうひとつ。SNS広告も、少しでいいので予算に入れておくのがおすすめです。普通の投稿だけだと、どうしてもフォロワーの外には届きにくい。反応の良かった投稿を広告で少し押し出してあげるだけでも、届く人の数は全然変わります。

「SNSだけじゃなく、動画でもっと広く知ってもらいたい」という場合は、配信サービスの広告と組み合わせる手もあります。

上手に運用してる会社がやってること

じゃあ、うまくいってる会社は何をしてるのか。読んだ記事や実際の現場を振り返ると、だいたいこの流れになってます。

  1. ゴールを決める:売上?問い合わせ?採用?来店? 「これが増えたら成功」をひとつ決める。
  2. 誰に届けるか、どの媒体でやるかを決める:相手がいる場所に行く。最初は絞ってOK。
  3. 見る数字を決めて、測れるようにしておく:ゴールから逆算したKPIと、SNS経由の成果を数える仕組み。
  4. 「自分たちにしか言えないこと」を発信する:現場の話、お客さんの声、役立つ知識。宣伝はその合間に。
  5. お客さんと会話する:コメントに返す。お客さんの投稿を紹介する。アンケートや質問で参加してもらう。
  6. 広告で少し押し出す:反応のよかった投稿を、フォロワーの外にも届ける。
  7. 月一で振り返って、直す:事実→考えたこと→次にやること。これを半年続ける。

そして、この全部の土台にあるのが、さっきの若い人たちの声。リールは動きで、商品は使ってるところで、プロフィールは短く、ハイライトは表紙も文字も整える。「ぱっと見で選ばれる準備」ができてはじめて、この7つが効いてくるんです。

地味ですよね。でも、この地味さを丁寧に続けられるかどうかが、成果が出る会社と出ない会社の分かれ目なんだと思います。

AIが出てきても、価値が残るもの

ちょうど最近、MetaのAI「Muse」が2026年10月に日本でも使えるようになって、「SNS運用もAIに任せられるのでは?」という話題が出てきています。実際、投稿文を書く、ハッシュタグを選ぶ、投稿のスケジュールを組む、定型のレポートを作る……みたいな作業は、これからどんどん楽になっていくはず。

でも、さっきの町工場の方の言い分がすごくいいんですよ。AIは競合も使えるから、使うだけでは差にならない。似たような投稿が大量に流れてくる世界では、現場にしかない話こそが価値になる。それに、閲覧数が2倍になっても問い合わせが増えてなければ、経営的には意味がない。「AIにSNSを運用させることと、経営判断まで委ねることは別」だと。

つまり、これからお金をかけるべきなのは「投稿を作る作業」より、「誰に、何を伝えて、どう成果につなげるか」を考えて、測って、直すこと。作業はAIで安くなる分、その分を考えることと、広告で届けることに回す。これが、これからのSNSのお金の使い方なんじゃないかな。

AIまわりだと、ChatGPTの中に広告を出すという新しい動きも始まっています。気になる方はこちらも。

さいごに。SNSは「信頼の貯金箱」みたいなもの

SNSって、一発で大当たりする宝くじじゃなくて、コツコツ貯めていく貯金箱に近いんじゃないかと思うんです。毎日の投稿も、コメントへの返信も、お客さんの声を紹介するのも、全部少しずつ「信頼」として貯まっていく。で、ある日、それが問い合わせや売上や応募という形で戻ってくる。

だからこそ、「何が増えたら成功か」を先に決めて、それを測れるようにして、ちゃんと人とお金をかけて、続ける。当たり前のことだけど、これが一番の近道です。

とはいえ、「うちの場合、何をゴールにしたらいいの?」「今の運用、実際のところ効いてる?」「予算、どれくらい見ておけばいい?」。このあたり、自分たちだけで考えるとなかなか答えが出ないもの。そんなときは、ふわっとした状態のままでも全然大丈夫なので、気軽に声をかけてください。

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