【2026年 中間報告】「世界へ旅する絵本ボート」〜地域企業の力で自走化し、教育現場や水族館へと広がる環境プロジェクト〜
弊社が事務局として企画・運営している環境教育プロジェクト「世界へ旅する絵本ボート」の2026年度(7月〜9月期)の活動がひと段落いたしましたので、中間報告をお届けします。
石川県は三方が海に囲まれる、海がとても身近にある地域です。
本プロジェクトは、子どもたちが身近な「絵本」や「体験」を通して、世界の海とのつながりを知り、海洋環境問題を自分事としてとらえることから、「自分ができるアクションを家族とともにはじめよう」と2022年からスタートしたものです。今年はプロジェクトにとって、非常に大きな転換点となる年でした。

せかいの海のおはなし会(2026年)
この記事の要点
- 2026年度から日本財団様の助成期間を終え、石川県信用金庫協会様をはじめとする県内の企業・団体様の協賛で運営する「自走化」に移行しました。
- 8月の「ひょうちゃくモンスターワークショップ」は県内3会場で開催し、定員の倍近いご応募がありました。
- 七尾市立図書館様・内灘町の保育所様からのご依頼でおはなし会を開き、9月27日には「のとじま水族館」様と初のタイアップイベント(約70名参加)を行いました。
- 子どもたちの作品とメッセージをまとめた新しい環境絵本『ひょうちゃくモンスター』を制作中です(2027年2月完成予定)。
1. 助成金事業からの卒業と、地元企業のサポートによる「自走化」
これまで本プロジェクトは、日本財団様の助成を受けて活動を拡大してまいりました。しかし本年度より助成期間を終え、真の意味で地域に根ざした自立したプロジェクトへと移行しました。
継続が危ぶまれる中、本プロジェクトに深く共感してくださった石川県信用金庫協会様をはじめとする県内の民間企業・団体様から力強いご協賛・サポートをいただき、無事に今年度の事業を運営・存続することができました。地元企業の皆様の「地域の子どもたちと、豊かな自然環境を未来へ残したい」という想いに、事務局一同、心より感謝申し上げます。

新聞に掲載した2026年の告知(協賛企業・団体様のお名前入り)
2. 「ひょうちゃくモンスターワークショップ」の大反響
8月には、海岸の漂着物をアート作品に変える「ひょうちゃくモンスターワークショップ」を県内3会場(金沢海みらい図書館、金沢港クルーズターミナル、七尾市矢田郷地区コミュニティセンター)で開催しました。
海洋プラスチック問題という少し難しいテーマを、絵本作家・竹与井かこさんと一緒に「モンスターづくり」を通して楽しく学ぶこの企画は年々反響を呼んでおり、今年は定員の倍近くのご応募をいただき、抽選での開催となりました。参加された保護者の方からは、「海がごみだらけで悲しくなったが、子どもと一緒に海のごみ問題について話し合う良いきっかけになった」といった嬉しいお声を多数いただいております。






ひょうちゃくモンスターワークショップ(2026年8月)
3. 教育・保育現場からの自発的なアプローチ
今年度の大きな手応えとして、地域の公共施設や教育・保育現場から直接お声がけをいただく機会が増えたことがあげられます。
七尾市立図書館様からは企画展に合わせたタイアップ開催のリクエストをいただき、独自のワークショップを交えたおはなし会を実施しました。また、内灘町の保育所様からは「園児たちと一緒に海へ出かけて漂着モンスターを作ったので、ぜひ保護者と園児向けに環境を考える会を開いてほしい」というオファーをいただき、「せかいの海のおはなし会」の特別開催を行いました。現場の先生方や子どもたちがプロジェクトを日々の活動へ取り入れてくださっていることは、地域連携の広がりを実感する出来事でした。


図書館・保育所でのおはなし会
4. 地域のシンボル「のとじま水族館」との共創フィールドワーク
さらに9月27日には、石川県を代表する海洋環境教育の拠点である「のとじま水族館」様との初となるタイアップイベント「のとじま海岸探検&クリーンウォーク」を能登島マリンパーク海族公園で開催しました。
実はこの連携、2025年度に水族館内に海の絵本を集めた「うみの本棚」を設置させていただいた小さなご縁からスタートしたものです。そこから対話を重ね、能登島の海岸を舞台に、生き物の観察と清掃活動を組み合わせたプログラムとして実現しました。
当日は、水族館の専門スタッフ(魚類や海獣飼育のプロフェッショナル)が同行。その場で採集したクラゲやカニを観察したり、能登の海に漂着した生物の骨や標本を見せてもらったりして海岸を歩きました。子どもたちと集めた漂着物から「これなんだ?」と話し合ったりしながら、漁具やプラスチック片が海の生態系に与える影響を、肌感覚で学ぶ時間となりました。
親子や一般参加者を含め約70名にご参加いただき、「水族館の方から直接生き物の話を聞きながらのゴミ拾いはとても有意義だった」「海を守るためにポイ捨ては絶対にしない」といった感想が寄せられ、清掃にとどまらない深い学びの場を創出することができました。


のとじま海岸探検&クリーンウォーク(2026年9月27日)
次なるステップ:子どもたちの思いを1冊の絵本にして世界へ
現在、ワークショップや作品募集キャンペーンを通じて子どもたちから寄せられた作品とメッセージを集約し、絵本作家の竹与井かこさん監修のもと、新しい環境絵本『ひょうちゃくモンスター』の制作を進めています(2027年2月完成予定)。完成した絵本は、県内の全公立図書館・小学校図書室に加え、海外の姉妹都市図書館へも寄贈する予定です。

絵本『ひょうちゃくモンスター』
日本エージェンシーはこれからも、企業、自治体、地域の団体・施設をつなぎ、未来を担う子どもたちのための持続可能なコミュニケーションを創造してまいります。環境保全やSDGsへの取り組み、次世代育成のプロジェクトにご興味のある企業様がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。
そして、ひき続き「世界へ旅する絵本ボート」への温かいご支援をよろしくお願いいたします!