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石川県における広告メディアプランニング戦略ガイド 【2026年版】

地方でのプロモーション、特に石川県でのマーケティングを検討している企業の担当者様、あるいは広告代理店の皆様。

「地方プロモーションなんて、今はWeb広告だけで十分だろう」

もしそうお考えなら、石川県においてはその戦略は通用しません。人口約110万人のこの地域には、独自の「メディア生態系」が存在し、首都圏とは全く異なるロジックで情報が流通しているからです。

本記事では、最新の「石川県版 戦略的メディアプランニング・ガイド 2026」に基づき、テレビ・新聞という圧倒的な信頼を誇るマス媒体から、熱狂を生むローカルインフルエンサー、そして生活動線をジャックするOOH(屋外広告)まで、石川県で成果を出すための全ノウハウを公開します。

【目次】

  1. なぜ石川県では「Web広告だけ」だとが成果が出しづらいのか?
  2. テレビメディア戦略 ― 高コスパで実現する「4局」の使い分け
  3. 新聞メディア戦略 ― 最強のインフラ「北國新聞」
  4. デジタル&インフルエンサー戦略 ― 「信頼」と「共感」のネットワーク
  5. OOH(屋外・交通)&イベント戦略 ― 生活動線をジャックせよ
  6. メディアミックス戦略のご提案
  7. 結論:石川県は「宝の山」である

1.なぜ石川県では「Web広告だけ」だとが成果が出しづらいのか?

石川県のメディア環境を語る上で欠かせないキーワード、それは「圧倒的な信頼」です。Webメディアが全国的に台頭する中でも、石川県では依然としてテレビと新聞が生活の中心にあり、県民の意思決定に深く関与しています。

テレビと新聞

「人口110万人に民放4局」という環境

地方都市では民放テレビ局が2〜3局というエリアも珍しくありません。しかし、石川県には以下の民放4局が存在します。

  1. レビ金沢 (KTK / 日テレ系)
  2. 石川テレビ (ITC / フジテレビ系)
  3. 北陸放送 (MRO / TBS系)
  4. 北陸朝日放送 (HAB / テレ朝系)

この「4局体制」が意味すること、それは激しい競争原理です。局同士が視聴率と広告枠を巡って競い合うことで、他県と比較して安価な広告出稿が可能になっています。

全国トップクラスの「新聞王国」

また、新聞の普及率が68.9%と全国トップクラスの高さを誇るのも石川県の特徴です。この「テレビ」と「新聞」の2強を活用せずして、石川県民の心(と財布)を開くことは困難を極めます。

2.テレビメディア戦略 ― 高コスパで実現する「4局」の使い分け

石川県のテレビCMは、全国的にみてコストパフォーマンスが極めて高いことで知られています。

石川県のテレビCM戦略
  • スポットCM単価: 1本あたり10,000円〜15,000円程度から出稿可能。
  • GRP単価(視聴率1%あたりのコスト): 約2,000円前後。首都圏が10万円以上であることを考えると、圧倒的な安さです。

このため、石川県は新商品のテストマーケティングエリアとしても頻繁に選ばれます。限られた予算で高頻度の露出(フリークエンシー)を確保し、短期間で認知を一気に高める「集中投下型」の戦略がとりやすい環境にあるからです。

では、具体的にどの局を選べばよいのでしょうか?
各局の特性と「勝ちパターン」を解説します。

① テレビ金沢 (KTK) ― 視聴率10年連続「三冠王」

日テレ系のテレビ金沢は、世帯視聴率において10年連続「三冠王」を達成しており、石川県でテレビCMを検討する際にまず候補に上がることが多い局です。

  • 強み: 夕方の情報番組「となりのテレ金ちゃん」は県内で圧倒的な認知度を誇ります。主婦層からファミリー層まで幅広くリーチできるため、新商品の発売告知やキャンペーン情報の拡散にはこの局が最適です。
  • 視聴率(2023): 全日6.6%、ゴールデン10.7%

② 石川テレビ (ITC) ― 地域密着とアクティブ層への訴求

フジテレビ系の石川テレビは、自社制作比率が高く、地域に根差した姿勢が強い局です。

  • 強み: 20251月からスタートした夕方情報番組「石川さんパレット」に注力しています。特にF2層(35-49歳女性)やF3層(50氏歳-女性)といった、消費意欲の高い女性層へのアプローチに適しています。
  • 視聴率(2023): 全日5.8%、ゴールデン9.7%

③ 北陸放送 (MRO) ― 歴史と信頼の富裕層向けメディア

TBS系の北陸放送は、日本海側で最も歴史ある民間放送局であり、県内唯一のテレビ・ラジオ・テレビ兼営局です 。

  • 強み: その歴史と信頼性から、高所得者層やシニア層に強い影響力を持ちます。ゴールデンタイムに唯一の自社制作番組「絶好調W」を持ち、地元飲食店や企業の紹介に定評があります。また、ケーブルテレビを通じて富山・福井の一部でも視聴されており、広域リーチも期待できます。
  • 視聴率(2023): 全日5.7%、ゴールデン7.9%

④ 北陸朝日放送 (HAB) ― 若年層と主婦層をつかむ独自の番組作り

テレ朝系の北陸朝日放送は、報道ステーションなどのネットワーク番組による情報の信頼性が高い局です。

  • 強み: 平日深夜のバラエティ枠が若年層に人気がある一方、自社制作番組「ふむふむ」は主婦層の支持を集めています。また、ケーブルテレビを通じて富山・福井の一部でも視聴されており、広域リーチも期待できます。

視聴率(2023): 全日5.1%、ゴールデン8.4%

3.新聞メディア戦略 ― 最強のインフラ「北國新聞」

石川県におけるマーケティングを語る上で、北國新聞の存在は避けて通れません。これは単なる新聞メディアではなく、県民生活の一部として機能している社会インフラそのものです。

北國新聞

驚異のシェア「60%超」

石川県の第一県紙である北國新聞の発行部数シェアは60%を超えています。

新聞名世帯カバー率シェア率
北國新聞52.7%64.11%
中日新聞13.9%16.90%
読売新聞2.2%2.63%
朝日新聞0.0%0.02%
日経新聞0.0%0.00%

このデータが示す事実は衝撃的です。全国紙(読売、朝日など)のシェアが一桁台にとどまる中、北國新聞1紙に出稿するだけで、県内世帯の過半数(約52.7%)に「確実に」情報を届けられるのです。この圧倒的な寡占状態は、広告主にとって「媒体選定の手間が省ける」という大きなメリットでもあります。

広告料金と活用法

北國新聞への出稿は、規模感に応じて柔軟に選ぶことができます。

  • 全15段(全面広告): 約3,165,000円
  • 全5段(1/3ページ): 約1,195,000円
  • 半5段(1/6ページ): 約695,000円
  • 雑報(小枠広告): 数万円〜数十万円

特に効果的なのが、テレビ面や社会面への指定(指定料+20〜30%)です。また、予算を抑えつつ接触頻度を高めたい場合は、記事下の「雑報」枠を活用し、毎日のように県民の目に触れる「刷り込み効果」を狙う戦略が有効です。

4.デジタル&インフルエンサー戦略 ― 「信頼」と「共感」のネットワーク

伝統的メディアが「認知」を作るなら、デジタルメディアは「共感」と「行動」を喚起します。石川県では、顔の見える「マイクロインフルエンサー」の影響力が非常に強く、独自のWebメディアエコシステムが形成されています。

石川県では、顔の見える「マイクロインフルエンサー」の影響力が非常に強く、独自のWebメディアエコシステムが形成されています。

質の高いローカルWebメディア

石川県には、雑誌メディアから派生した編集力の高いWebメディアが存在します。

  • 金沢日和 (Kanazawa Biyori)
    月間訪問者数32万人超。20〜40代の可処分所得の高い層(公務員、大手企業社員など)が中心です。質の高い写真と文章でブランドの世界観を伝えたい場合に適しています。
  • 週末、金沢。 (Weekend, Kanazawa)
    地元フリーペーパー最大手が運営し、月間PVは約85万。地元民の「週末の予定」を提案する切り口で、飲食店の集客や新店オープン告知に強みを持ちます。
  • いいじ金沢 (Iiji Kanazawa)
    Facebook発のメディアで、歴史や文化などのマニアックな地元ネタに強く、高いエンゲージメント率を誇ります。

インフルエンサーマーケティングの威力

石川県では、東京のメガインフルエンサーよりも、フォロワー数万人規模の「マイクロインフルエンサー」が絶大な影響力を持ちます。「実際にその店に行ける距離に住んでいる」という親近感が、実際の来店行動につながるからです。

【主要なローカルインフルエンサーの例】

  • ほくたび(観光・約4.7万人):リール動画の再生数が高く(平均20〜30万回)、観光地の魅力訴求に最適。
  • はる夫婦(ライフスタイル・約4.9万人):カップル・ファミリー層への共感性が高い。
  • ぺこ(グルメ・約4万人):シズル感ある動画で飲食店の集客に直結。
  • いかんけぇ、週末(イベント・約2.6万人):週末のイベント紹介で行動喚起力が高い。

【成功事例:たった3万円で売上146万円】

弊社が実施させていただいた、ある大型温浴施設での事例です。インフルエンサーを活用して「キッズメニュー割引クーポン」を配信したところ、以下の成果が出ました。

ローカルインフルエンサー事例
  • 施策コスト(配信費実費): 約30,000円
    成果: クーポン使用数224枚、直接売上 1,460,000円
    少額の投資で極めて高いリターン(ROAS)を叩き出せるのが、地域密着型インフルエンサーの威力です。

5.OOH(屋外・交通)&イベント戦略 ― 生活動線をジャックせよ

車社会である石川県では、移動中の視認性を確保するOOHや、週末に人が集まる場所でのイベント展開が不可欠です。

OOH(屋外・交通)&イベント戦略 ― 生活動線をジャックせよ

金沢駅:北陸最大のハブ

1日の乗降客数67,000人を超える金沢駅は、観光客と地元通勤客の両方にアプローチできます。

  • デジタルサイネージ(J-WESTビジョン): 改札前や柱に設置。月額数万円〜十数万円で掲出でき、ブランドイメージ醸成に適しています。
  • 駅貼りポスター: イベント告知など短期集中展開(1週間単位)に有効です。

バス広告:街を走る広告塔

金沢市内には地下鉄がないため、北陸鉄道バスが市民の足です。

  • 車外広告(後部板): 渋滞時などに後続車のドライバーに長時間視認されます。月額数千円〜という低コストも魅力です。
  • 車内広告: 通学・通勤客への反復訴求(刷り込み)に適しています。

シネアド(映画館広告):驚異の割引率

イオンモール等のシネコンでのCM上映(シネアド)は、テレビを見ない層への訴求に適しています。特筆すべきはそのコストパフォーマンスです。

例えば「イオンシネマ金沢フォーラス」で長期契約すると、下記のような大きなディスカウントが受けられます。

  • 6ヶ月契約: 月額 135,000円(79%OFF)
      -15秒CM想定上映回数:約8,190回
  • 1年間契約: 月額 132,500円(80%OFF)
      -15秒CM想定上映回数:約16,380回

特定の商圏に根差したビジネス(ディーラー、住宅、塾など)にとって、最強の動画広告手段と言えます。
最近では、リクルートを意識したBtoB企業の出稿が増えています。

4. イベント会場

Web広告のCPAが高騰する中、リアルな場での接点が重要です。
サンプリングなどの体験イベントに適しています。

  • イオンモール白山: 北陸最大級の集客力。ファミリー層に。1日12.5万円〜
  • 金沢フォーラス: 金沢駅前。若年層・観光客向け。1日15万円〜
  • 片町きらら: 繁華街の中心。街ゆく人へのアピールに。1日10万円~

6.メディアミックス戦略のご提案

最後に、これまでのメディア特性を踏まえた具体的なメディアミックス戦略を提案します。

【ケース1:B2C向け】新商品・サービス ローンチ戦略

【ケース2:B2B/採用向け】企業ブランディング戦略

目的: 短期間での認知爆発とトライアル購入の促進

ターゲット: F2層(主婦)、ファミリー層

  1. フェーズ1:認知爆発(Launch - 2週間)
  • テレビCM: KTK(日テレ)とITC(フジ)でスポットCMを集中投下。朝の「リフレッシュ」と夕方の「テレ金ちゃん」を押さえ、主婦層の話題をさらいます。(予算目安:100万円~200万円)
  • インフルエンサー: 発売日当日に「ほくたび」「ぺこ」等5名が一斉投稿。Instagramのリール動画で視覚的インパクトを与えます 。(予算目安:5人×15万円=75万円)
  1. フェーズ2:理解促進・信頼醸成(Follow - 1ヶ月〜)
  • Web記事: 「週末、金沢。」で体験レポート記事を掲載し、検索行動の受け皿を作ります。(予算目安:35万円~)
  • 新聞広告: 北國新聞の「雑報」枠で週1回継続露出。「新聞に出ていた」という安心感を醸成します。(予算目安:25万円/月)
  1. フェーズ3:刈り取り・定着(Sustainable)
  • シネアド: 商圏内のイオンシネマで年間契約CMを放映し、週末のファミリー層へリマインドし続けます。(予算目安:100万円/年)

【ケース2:B2B/採用向け】企業ブランディング戦略

【ケース2:B2B/採用向け】企業ブランディング戦略

目的: 信頼獲得、優秀な人材の確保

ターゲット: ビジネスパーソン、求職者、その親(保護者)

  1. コアメディア:テレビCM(番組提供)
  • 学生だけでなく、親への認知獲得のために週1回決まった番組でCMをオンエアします。(予算目安:30-50万円/月)
  1. サブメディア:ラジオ & OOH
  • ラジオ: MROラジオで通勤時間帯の天気予報スポンサーになり、社名を音声ロゴとして刷り込みます。(予算目安:10万円/月)
  • バス広告: ターゲットとなる大学(金沢大学など)を経由するバスの後部にステッカーを掲出します。(予算目安:10万円/月)
  1. イベント:
  • 「いしかわデジタルイノベーションサミット2025」等の展示会へ出展し、直接的なリードを獲得します。

7.結論:石川県は「宝の山」である

結論:石川県は「宝の山」である

石川県は、「民放テレビ4局」と「北國新聞」という強力なマスメディアが安価かつ効率的に機能する、マーケターにとって極めて魅力的な実験場であり、かつ収益性の高い市場です。

一方で、デジタルシフトも確実に進行しており、特に信頼できるローカルメディアとインフルエンサーの組み合わせは、若年層や感度の高い層を動かす鍵となります。

「伝統的メディアの圧倒的リーチ」と「ローカルデジタルの深い共感」。

この2つを正しく組み合わせることができれば、石川県において、あなたのビジネスは間違いなく成功を収めるでしょう。

ぜひ、このガイドを参考に、石川県でのプロモーションを成功させてください。
次のステップとして、御社の扱っている商品やサービスに合わせた「具体的な広告メディアプランと予算配分案」を作成しませんか?(例:「予算100万円で飲食店をオープンする場合」など)
下記からお気軽にご相談ください。

▼石川県におけるメディアプランニング戦略ガイドをPDFでダウンロードできますのでご参照ください。

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