コラム
COLUMN
実績紹介
【実績紹介】石川県 能登半島地震 地域コミュニティ再建事業
令和6年能登半島地震では、多くの地域で生活環境が大きく変わり、仮設住宅での生活により孤立やコミュニティ希薄化のリスクが高まっていました。
こうした状況を受けて石川県が実施したのが、「地域コミュニティ再建事業」です。
本事業は、被災者同士が安心して交流し、日常のつながりを取り戻すことを目的に、対話・交流機会をつくり出す取り組みです。
日本エージェンシーでは、この事業における計画立案から実施・運営までを一貫して担当しました。
| 件名 | 地域コミュニティ再建事業の計画立案・実施・運営 |
| 顧客名 | 石川県 特定非営利活動法人(認定NPO法人)全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD) |
| 課題は何か? | 能登半島地震の後、仮設住宅での暮らしでは、住民同士のつながりが希薄になり、外出や交流の機会も減るのではないかという不安がありました。こうした状況を未然に防ぎ、被災者が安心して暮らせる地域コミュニティを取り戻すためには、住民同士が対話し、交流できる環境を整えることが求められていました。 |
| 業務内容 | 能登地域の被災市町(珠洲市/輪島市/能登町/穴水町/志賀町/七尾市 ほか)の仮設住宅やコミュニティセンターを中心に、住民が集い交流を生むイベント・活動を多数実施しました。 具体的には、以下の2つを軸に企画〜運営を担当しました。 ● 県全域に提供する「県メニュー」 (マジックショー、落語会、カラオケ、ものづくりワークショップ、キッチンカー派遣 など) ● 各市町のニーズに応える「個別要望プログラム」 (菜園づくり、お出掛け支援バスの運行、サロンイベントの開催 など) 被災市町への丁寧なヒアリングをもとに、地域ごとの状況や要望に合わせたプログラムを企画しました。 |
| 企画で注意した点、及び結果 | 注意した点 ●被災市町や地域ごとに異なるリクエストやニーズに対して、限られた期間の中で迅速かつ柔軟に対応しました。 結果 ●約5ヵ月間で以下の実績を達成しました(※一部他社担当分含む)。 ・県メニュー:260回実施/参加者 7,535人 ・個別要望:54回実施/参加者 461人 これにより、 ・外出のきっかけ創出 ・住民同士の再会・交流促進 ・心身のリフレッシュ効果 ・地域コミュニティの再生支援 といった成果につながりました。 ●参加アンケート結果 参加アンケートを集計したところ、大多数の方から活動内容に満足、次回も参加したい、という回答をいただくことができました。 ●参加者の声(抜粋) 「近所の方や知り合いに会えて良かった」 「普段会えない人の元気な姿が見られて安心した」 「仮設で一人だったので、久しぶりに楽しい時間だった」 「体を動かして心も体もほぐれた」 「つらい中で、本当に癒しになる時間だった」 「また開催してほしい」 多くの参加者から、コミュニティ再生に対する手応えのある声が寄せられました。 |
活動の様子

仮設住宅の玄関用に、オリジナルの表札を制作するワークショップを実施。

組手什は、釘やネジを一切使用せずに、はめ込むだけで組み立てることが出来る、木製家具。
事前にカットした組手什をゴムハンマーを用いて組み立てて、1人1個、棚を作成するワークショップを実施。

日々のストレス解消を目的とし、プロのクラシック演奏家を招きミニコンサートを開催。

スピーカー、マイク一体型のカラオケ機材を持ち込み、コミュニティの皆さんでカラオケを楽しんでいただいた。

日本の伝統的な飾り紐「水引」をつかって、自分だけのかわいいアクセサリーや
インテリア小物を制作するワークショップを実施。

仮設住宅での生活で塞ぎがちになる気持ちを、少しでも明るくなるよう落語会を開催。
かはづ亭みなみ氏による落語をお楽しみいただいた。

仮設住宅で運動不足になりがちになるのを防ぐため、ヨガ教室を開催。

住民ワークショップを複数回実施し、菜園づくり・ベンチづくりを行った。
完成後は、住民それぞれに野菜や花を植えたり、採れた野菜を使った食事会を開催したりしている。
お客様のビジネスの疑問・課題、なんでもご相談ください
もし自分たちのビジネスで抱えている問題点が分からない、問題点は分かっているが改善策が分からないということであれば、是非ご気軽にご相談ください。
さまざまな事例に対応してきたノウハウを最大限活用し、企業様の不安や悩みを解決するだけではなく、「頼んでよかった」と思える安心をご提供します。